珍味(ナマコ)
背面から側面にかけて大小の円錐形のいぼ足が縦6列に並び、まさに「水中のきゅうり」である。
見た目はグロテスクだが食すとなかなかおいしい。
特に日本人には珍味としてかなり昔から親しまれていたようである。
なまこの内臓や卵巣を使った「このわた」「このこ」などは日本特有の製品で日本を代表する珍味ある。
■ナマコの種類
マナマコ
体長30cmくらい。口の周りに触手が20本内外生えている。
もっとも普通に食用として用いられる。
外洋の岩礁にすむものは、全体的に赤く「アカコ」と呼ばれ、内湾の砂泥底にすむものは、暗青緑色で「アオコ」又は、「クロコ」と呼ばれている。
また、「アカコ」は歯ごたえがあり、関西で好まれ、「アオコ」は身がやわらかく、関東で好まれる。
キンコ
体長20cmくらいで丸型。触手は10本で灰褐色。
金華山付近が名産だが常盤地方以北、北海道や千島列島にも分布。
乾製品に用いられる。